長良医療センターは、それまでの長良病院と岐阜病院が合併し、平成17年3月1日にできた、岐阜県下唯一の国立病院機構の病院です。その昔、国立病院は岐阜県に4カ所ありましたが、現在では当院だけとなっています。
病院の場所は、JR岐阜駅、名鉄岐阜駅より北西の方向にあり、金華山や長良川を越えて岐阜市の中心部からやや離れたところに立地しています。名古屋からも十分に通勤が可能です(現在薬剤部で2名が名古屋から通勤しています)。夏は、名古屋が暑くても岐阜は若干ひんやりしているといったことがあります。冬は、雪が降ると通勤が大変になるらしいです(書いている本人はこの4月に来たので未経験です)。
標榜診療科は、内科、呼吸器内科、循環器内科、小児科、神経内科、神経小児内科、外科、形成外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児外科、産科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、歯科、アレルギー科、精神科です。医療法承認病床数は468床で、うち一般病床236床(含ICU2床、NICU6床、GCU12床)、重症心身障害児(者)・筋ジストロフィー等180床、結核52床となっています。
診療の特徴としては、@呼吸器領域:肺がんに対する、外科手術・化学療法・放射線治療・緩和医療など、A小児領域:発達障害・アレルギー疾患・筋ジストロフィーを含めた神経難病・希少な先天代謝疾患の治療(産科と協力してNICUの管理運営)、B産科領域:他の施設ではできないハイリスク症例に対して、母体胎児専門医を中心に対応が主なものとなっており、地域医療を支えています。
薬剤師が所属する部署はもともと薬剤科の名称でしたが、平成27年4月より部長制となり薬剤部に改変されて今日に至っています。職員数は2017年10月現在10名の薬剤師で、その半数が卒後4年目までという、比較的フレッシュな、そしてとても個性的なメンバーがそろっています。
薬剤部の仕事は、180床の重症心身障害児(者)・筋ジストロフィーの病棟があるために、簡易懸濁法を取り入れつつ、錠剤粉砕、脱カプセルをした散剤を含んだ調剤、抗がん剤調製や薬剤管理指導業務等に力を入れています。
当薬剤部が取り組んでいる特徴的な仕事として、「妊娠と薬外来」があります。厚生労働省の事業として、「妊婦・ 胎児に対する服薬の影響」に関する相談・情報収集を実施している国立成育医療研究センター「妊娠と薬情報センター」の協力施設として、産科と共同で「妊娠と薬外来」を開設しています。現在お薬を飲んでいるが、妊娠しても赤ちゃんに影響はないか、妊娠していることを知らずに、お薬を飲んでしまったなど、妊娠中の方の、お薬の相談を受け付けています。具体的にはまず当院の産科外来を受診してもらいそこで詳しいお話を聞かせていただき、情報を整理して、必要に応じて「妊娠と薬情報センター」に依頼します。その後妊娠と薬外来を受診していただき、専門的な研修を受けた医師と薬剤師が、30分ほど時間をかけて詳しく説明にあたっています。
長良医療センターでのオフタイムの楽しみとして、病院からでも長良川の花火を楽しむことができます。また病院の年中行事として、薬剤部が幹事をしている鵜飼いを楽しむことができます。それから現院長がドラゴンズファンということで、多職種の有志でナゴヤドームに野球観戦に行くツアーがあり親睦を深めています。
たまにOBの方が、手作りのお菓子を持って訪問してくれます。そんな環境の職場です。お近くにおいでの際は是非お寄りください。