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教育研修委員会

お知らせ

概要

 教育研修委員会では、国立病院機構東海北陸ブロックに勤務する薬剤師の教育研修を充実させることで薬剤師育成を行い、業務の質的向上に貢献し、さらには、次世代の薬剤師の確保のために、薬学生のリクルートにも寄与することを目的としています。
 これらの目的を達成するために採用薬剤師研修会をはじめとした各種研修会の企画・運営とNHO-PADを用いた採用薬剤師自己評価プログラム、また、薬学部5年生を対象としたセミナーの開催などを行ってきました。以下に今までの活動状況と今後の予定についてまとめました。

薬剤師の育成について

 薬剤師の育成は、教育研修委員会設立のきっかけとなったひとつの大きな目標です。採用薬剤師が学ぶべきこと、そして先輩薬剤師、主任薬剤師、副薬剤部科長へと成長していく上で習得すべきことについてタイムスタンプを入れたカリキュラムとして作ることが最終目標です。

1.NHO-PADを用いた採用薬剤師自己評価プログラムの実施

 2022年度より国立病院機構薬剤師能力開発プログラム「NHO-PAD」を用いた採用薬剤師自己評価プログラムを始動しました。NHO-PADとは、常に目標を持ち、主体的に学習し、医療に貢献できる能力を開発するとともに、次代の人材育成を担う指導的能力を開発することを目的としたプログラムです。
 キャリア形成の過程に必要なチェックポイント(知識・手技・人間関係等)を示し、自己研鑚のナビゲーターとして教育支援を行うもので、自己評価及び指導者の評価を可能としたチェックシート形式で評価を行います。NHO-PADは基本能力開発プログラム(BASICコース)、基本能力開発プログラム(ADVANCEコース)、管理能力開発プログラムに分かれています。BASICコースのうち採用薬剤師に習得してもらいたい全38項目をピックアップした評価シート(図1)を新たに作成し、自己評価及び指導者による評価を年に2回行ないます。その結果を各施設にフィードバックすることで新採用薬剤師の理解度に応じた指導・教育に役立てています。


     図1 NHO-PADを用いた新採用薬剤師評価シート

2.採用薬剤師研修会の実施

 採用薬剤師研修会は一泊二日で行なうワークショップを中心とした参加型の研修を開催しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、対面による研修会にかわり2021年度より研修全体をオンライン化しました。Web会議システム上で議論を重ねることで、実践的な薬剤管理指導の研修に加え、国立病院機構東海北陸ブロックで働く同世代の新採用薬剤師が同じ時間を共有することで、施設を超えた横のつながりを作ることも目標としています。
 研修会の一般目標は「新採用薬剤師が国立病院機構病院の一員であることを自覚し、他施設の薬剤師と互いに情報交換し、真摯な態度で薬剤管理指導業務を実践できるようになるために、臨床薬剤師としての知識を高めるとともに、薬剤管理指導業務の基本的な取り組み方、考え方、技法について習得する。」としています。
 研修会は、自己紹介のセッションから始まり、ひとつの症例について問題点の抽出、服薬指導方法の検討、服薬指導の実際(ロールプレイ)についてグループワークを行っています。模擬患者として専門の先生にご協力いただき、また、久田邦広先生のコミュニケーションスキルの講義を加えることで受講生からも高い評価を得ています。

2021年度 研修生 2022年度 研修生

 オンライン化してから2回の研修会を開催し、2021年度は12名、2022年度は15名(前年度中途採用者を含む)が参加しました。Web会議形式でも少人数に分かれてのグループワークおよび全体セッションでの発表、検討を実施出来たことは、ひとつの大きな成果であると考えます。現在の状況がすぐに好転する可能性は残念ながら低いと考えられるため、今後もオンラインでの開催を余儀なくされる状況が続くと見込まれます。たとえ画面越しであっても、同期がたくさんいること、そのつながりの大切さや貴重さを伝えることができるような研修会を目標の1つとして、継続していきます。

3.メンター研修会の実施

 職場内コーチング力を高めることを目的とした研修会として、メンターを育成する研修を行っています。内容としては後輩薬剤師の指導・育成方法、離職防止のためのスキル向上とし、主に後輩指導に携わっているもしくはその予定のある入職2年目から10年目程度までを目安とした中堅薬剤師を対象とした研修会です。
 研修会の一般目標は「国立病院機構の一員であることを自覚し、中堅薬剤師が後輩薬剤師を指導・育成するためのメンターとしての基本スキルについて学び、問題点を抽出するとともにそれを解決するための方策を立案でき、目標を設定できるようになる。」としています。
 久田邦広先生に講師をお願いして、講義およびグループワークを通してメンターのありかたについて理解を深めました。採用薬剤師研修会と同様、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、オンライン研修会として開催しました。2021年度は23名が参加しましたが、高い評価を得ています。
 今後は以前開催していたファシリテーション研修会やマネジメント・リーダーシップ・モチベーション研修会(マリモ研修会)と統合して新たな研修会を企画していきたいと考えています。

4.MBTI研修会の実施

 国立病院機構東海北陸ブロックには、216名(2022年10月時点)の薬剤師が所属しています。これだけ多くの薬剤師が所属しているため、人の多様性や自分の心を理解することは、相互の理解を深め、教育・指導を効率的に行うためにも大変重要となります。MBTIは、人の多様性や自分の心を理解することを目的として作られた現在で最も使用されている性格検査の一つです。MBTIの認定ユーザーである大里洋一先生をお招きし、MBTIを用いた体験学習を通して、自身の性格を深く理解し、他者との性格の違いについて学びました。2022年度は10月に名古屋医療センターで12名、1月に金沢医療センターで9名が参加し、上司・先輩との協同した業務や後輩・学生指導に対する応対の面で円滑に進められるようになったという意見が得られました。また、MBTI研修を受講してよかった、業務への考え方が変わったという意見が多く、受講生からも大変好評でした。今後も年2回程度の開催を検討していきたいと考えています。

2022年度 第1回MBTI研修会の研修生と研修風景

2022年度 第2回MBTI研修会の研修生と研修風景

薬学生を対象としたセミナーについて

 2023年2月17日に「けっこういいぞ!!NHO 徹底解剖 国立病院機構で働く病院薬剤師」と銘打って薬学部5年生を対象としたオンラインセミナーを開催しました。「国立病院機構の組織」「病院薬剤師」について具体的にイメージすることができるよう、管理職として指導・育成に注力している薬剤師やチーム医療で活躍する薬剤師、若手薬剤師の働き方について国立病院機構東海北陸ブロックで活躍している5名のシンポジストから国立病院機構と病院薬剤師の魅力を紹介しました。シンポジウムの後はパネルディスカッションの時間を設け、事前にセミナー参加者より集めた質問に対して、座長進行のもとシンポジストからリアルな内容で回答しました。平日夕方の開催にも関わらず70名(うち薬学生56名)に応募いただき、大盛況なセミナーとなりました。今後も「国立病院機構で働く病院薬剤師」に興味を持っていただけるような企画を盛り込んだセミナーを開催していきたいと考えています。

2022年度 第1部セミナー風景

2022年度 第2部パネルディスカッション風景


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